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奴隷エルフが犯され利用され搾取されるPOTENCY「BAD・END・SLAVES」

2015年05月20日 20時02分
カテゴリ: レビュー

エルフの娘が尊厳をズタボロにされながらも地を這うように生きる被虐のRPG。

暴力、陵辱、飢えに耐え、エルフ娘は生き延びることができるか?

サークル「POTENCY」から発売された「BAD・END・SLAVES」は、奴隷となったエルフの娘が、さまざまな恥辱を味わう「不自由型」RPG。搾取や陵辱、理不尽な暴力、飢えや渇きなどさまざまな苦難に縛られながら地べたを這うように生き抜いていく姿が描かれていく。「冒険して勝利してめでたしめでたし」な普通のRPGとはひと味違った、ビターな味わいと、背徳のエロに満ちた一作に仕上がっているぞ。

物語は、エルフの娘・リミスが薄暗いダンジョンの中で目覚めるところから始まる。「蠱惑草」という薬草を探す依頼仕事をしている最中に、足を滑らせた彼女は、地下の空間へ転落してしまったのだ。

しかし泣き言をいってはいられない。休むひまも与えられず、疲れた体を引きずったまま、彼女は薬草を取り返して戻らねばならない。彼女は奴隷であり、主人の命令に逆らうことなど許されるはずもないのだ。

やっとの想いで地上に戻り、依頼完了の報告をしたリミス。そして主人の下に帰る途中、同様の境遇の奴隷と出会う。この世界は奴隷たちに人権などない。さまざまな労役をさせられたり、闘技場で闘わされたり、性的に搾取されたり……。

リミスはもともと平和なエルフの村に住んでいたが、村を焼き払われ、妹のテトナと共に今の主人の下へ奴隷として売られてきた。ここでは満足な食べ物も与えられず、こき使われ、さんざんに犯される日々がずっと前から続いていた。

本作ではあらゆる行動をするたびに、スタミナと体力(ヘルス)を消耗する「疲弊システム」が搭載されている。体調不良になれば悪者たちにつけ込まれる。食べ物は待っていても手に入らない。どうしてもというときは、食べ物を盗んだり、生ゴミを漁ったりなどという行為もしなくてはならないのだ。

どうしてもお金が必要な場合は、金を持っていそうな相手を見つけて体を売る。生き抜くためには仕方ないことなのだ。

仕事をして金を得ても安心はできない。金を持ったままふらふら歩いていると、町中でも追いはぎが襲ってくる。またわずかばかりの金も主人によって巻き上げられたりしてしまう。

ギルドで請け負ったクエストを達成するため、森やダンジョンを探索することも。本作では経験値やレベルアップという要素はなく、装備と道具を手に入れないと戦いを有利に運べない。また体が疲弊していると雑魚にさえ勝てないのだ。

戦闘中でも敵は容赦なくリミスを陵辱してくる。敵に拘束されるとそのまま組み敷かれて犯されてしまう。

ボス敵に負けると悲惨な陵辱が待ち受けている。たとえ勝ったとしても「栄誉ある勝利」はなく、誰も誉めてくれることなどない。ただ当たり前のように、生き延びるために闘い続ける。エルフ娘を待ち受ける運命とは……。


BAD・END・SLAVES
・作者:POTENCY
・価格:1620円(税込)
・発売日:2015年05月20日

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